ここまで色々とページを見ていただいて、ワインは確かに色々あるけど、そんなにややこしいものではないんだな…と思ってくれたら幸いです。
私も昔は「ワインは高級で特別な飲み物」といったイメージがありました。その敷居の高さも高級だ、特別だといったイメージをさらに強めていたのかもしれません。思い切って興味を持ってワインの世界に飛び込んでみても、たしかに大きく広がっていてどの方向に行けばいいのかわかりませんでした。ですが、とりあえずどこに進んでもいいんです。私の場合はフランスワインからいきなりイタリアワインに行って、そこからずーっとイタリアワインをベースに楽しんでいます。まだまだ知らない品種もありますし、飲んでいて「プロの人はこんな感想は思わないんだろうな」って言うこともめっちゃあります。
でもそれでいいと思うんです。お菓子を食べてもみんな感想が違うように、ワインだって感想があっていい…と思います。なんとなく、ワインを勉強しだすときちんと感想を言わなければならないとか、香りを当てなければならない…といった謎の?強迫観念のようなものがあったりもするんですが。もちろんそれも大切なことですけどね。
飲んで自分が美味しいと思ったワインを「どこがどんな風に美味しいのか」を伝えることが出来るようにはなりたいと思っていますので、知識はそのくらいあればいいかなと思っています。そこから品種や銘柄を少しずつ覚えていけばいいと思いますしね。「勉強しなければワインはわからない」ことは絶対にないです。「ワインが美味しかったからついでにちょっと調べてみよう」くらいでも十分んライトな知識は身に付けることが出来ます。私の知識もそうやってついてきたものです。
まずは興味を持って、沢山の種類を飲んでいただくこと。それがワインの勉強では一番だと思います。日本でのビールの位置のように、より気軽にワインを飲んでもらえる…そんなことが個人的な理想ですね。特別な知識を持たなくてもいいんだ、ということがもっと伝わればいいと思います。