ワインを知るのに一番大切なのは一体どんなこと?その答えは…

ワインを知るのに一番大切なことってなんだと思いますか?きっと、人それぞれさまざまな答えがあると思います。きっちりと産地などを理解した上で飲むこと、飲んだワインについての表現力をもっと高めること…などなど。たしかにいずれもワインを楽しむ上で大切なことですし、知識や表現力はあればあるほど困りません。私ももっと欲しいと思っています!

ですが、個人的に一番大切だと思うのはとにかく「飲む」こと!これに尽きると思います。ワインは同じカベルネ・ソーヴィニヨンという品種を使った赤ワインであっても、特定の品種をひとつだけつかった単種と、別の種類のぶどうを合わせたものでは全く味が違うのはもちろん、単種を飲み比べても味が違うことだって珍しくないんです。産地によっても風味が変わりますので、同じ味のワインはふたつとない…といってもいいのかもしれません。

特に飲んでいただきたいのは「単種」のワインです。なぜ単種なのか?という理由ですが、そのぶどうの特徴が一番出ているのが単種だからです。例えば、カベルネ・ソーヴィニヨンはいわゆる赤ワインの王道と言える特徴を持っていて、重厚で酸味や渋みもしっかりとあります。そしてよくカベルネ・ソーヴィニヨンとコンビを組むのがメルローという品種なのですが、こちらはカベルネ・ソーヴィニヨンとくらべて口当たりが柔らかく、甘みもカベルネ・ソーヴィニヨンに比べると強めの品種なんですね。飲みやすいバランスのよい赤ワインとして、カベルネ・ソーヴィニヨンの重みを持ちながらも酸味や渋みをメルローで緩和させるような作りのワインが多いです。

もちろん美味しいのですが、ワインになれないうちは混ざっているものを飲んでいると、どのあたりがその品種なのか?というのがわからないままになってしまいます。カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローのMIXであっても、カベルネ・ソーヴィニヨン80%、メルロー20%のものとカベルネ・ソーヴィニヨン60%のものとメルロー40%のではまた風味なども全く違ってきます。

それをより深く知るためにも、単種でどのような方向性なのかを知っておく、これがおすすめです。そうして飲んでいるうちに自分の好きな品種はどれなのか、混ざっている場合はどのくらいの割合がいいのか…といった自分の好みがだんだんとわかってきますよ。好みがわかると自分が美味しいと思えるワインに出会える確率がぐっとアップして、さらにワインを飲むのが好きになるはずです!

とりあえず赤であればカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ピノ・ノワールあたりは単種で飲んでみるのがおすすめです。よくお店にも置いてある赤ワインですので、味の違いがわかればデートの時にも困らないはずですよ。