赤ワインや白ワインは苦手だけど、シャンパンなら飲める…という人もいるかもしれない、「泡モノ」。今ではお寿司と合わせたりなど、幅広く飲まれる機会も増えてきているように感じます。私自身あまり泡モノは飲まないのですが、赤も白もあるのに泡モノを取り上げないのはどうかなぁ…といったところもあって、今回は泡モノのお話をしようかなと思います。本来はロゼも入れるべきなんでしょうけど、ロゼは本当に飲まないので…。
スパークリングワイン=シャンパン といったイメージもあるかもしれませんが、これは合っているようで合っていない…といいますか。スパークリングワインという大きなカテゴリのなかのひとつが「シャンパン」です。シャンパンって当たり前のように私達はいいますが、実はシャンパンってすごく限られたスパークリングワインにしか言えないんですよ。
その理由は、「シャンパン」と名乗れる基準が非常に厳しいからです。具体的には、フランスの「シャンパーニュ」といった地方で造られ、しかもワインの法律である「AOC法」に指定された規格に則って造られたワインのみが「シャンパン」といえるんです。とりあえず泡が入っているワイン=シャンパン!と思いがちですが、それは大きな間違い…とは言い切れませんが、厳密に言うとシャンパンではないんですよね。ちなみにこのシャンパンのような発泡性のワインは世界中で造られており、イタリアであれば「スプマンテ」、スペインであれば「カヴァ」がそれにあたります。また、フランスのシャンパンに当たらないスパークリングワインは「ヴァンムスー」と呼ばれています。なんとなく、全部シャンパンと思っていた方ならこれから飲むときに「これはシャンパンなのかな?」と気をつけて見ていただきたいですね。
スパークリングワインの楽しさは、なんといっても口の中で弾ける泡ですよね。繊細な泡は口の中を刺激し、辛口であればスッキリとした飲みくちを強めてくれますし、甘口であればより華やかでフルーティな印象が口の中に広がります。パーティーにもピッタリで、我が家では家族の誕生日のときやクリスマスなどには必ずスパークリングワインをあけて楽しんでいます。ぜひ、フルートグラスと言われる細長いグラス(シャンパングラスと呼ばれることも多いです)を用意していただいて、下から上に登っていく美しい泡を見て楽しみ、そして味わって楽しんでいただきたいのがスパークリングワインです。