ワインの最初の壁はやっぱり「品種が多すぎる」こと?

本当に本当に、はばひろーーーーいのがワインの知識です。もちろんビールや日本酒にも知識というものはあり、深いものではあるのですがワインに比べるとそのようなイメージはありませんよね?特にビールなんて、ワインよりも様々な地方で作られている、いわゆる「地ビール」があるのに皆さんとっても気軽にその味の違いを楽しんでいます。なのにワインは難しい、必要な知識が多すぎる、なんて言われてしまう。それはなぜなんだろう…?自分の記憶や経験も顧みて考えてみました。

そこでふと思ったのが、ワインは他のお酒に比べて「品種の多さ」がネックになっているんだろうな、と思ったんです。何度も繰り返すようですが、もちろんビールや日本酒だって様々なお米や麦、ホップの品種があるんです。だけどそんなのみんな構わず、そこをしっかりと突き詰めて考えることなく飲んでいることも多いですよね。それは、やっぱりワインがより品種を前面に押し出しているお酒のタイプだからかな?って思いました。

ただ、その品種の多さがワインの魅力でもあるんです。大きなワインというカテゴリの中に沢山の品種があり、それぞれの特徴を持っている。おなじみかんでも愛媛のみかんと和歌山のみかんでは味が違いますよね。いちごなんかもそうです。「私はあまおうよりもさがほのかのほうが好き」っていう感じで好みを見つけるように、ワインでも自分の好みの品種を探す楽しみっていうのがあるんですよ。

ワインリストを見て、ずらっと並ぶ品種…全くわからないとただただ圧倒されて「一体どれがいいのかわからない!」本当にこれを経験したことがある方は多いと思います…。この壁を乗り越えるには、まず「代表的な品種」を覚えることが一番なんじゃないかなと個人的に考えています。

赤ワインであれば「カベルネ・ソーヴィニヨン」、白ワインであれば「シャルドネ」。この2つはワインをあまり知らない方でも耳にしたことはあるのではないでしょうか?まずはこの2つの品種を覚えて、そこから広げていく…といった形のほうがやりやすいように思います。私がそうだったというのもあるんですが、やはり有名なものから少しずつマニアックなものに入る、これは基本ですよね。

この2つの品種はフランスをはじめ、イタリアやスペイン、チリやオーストラリア…などなど、ワイン原産国と言われるところではどこも作っている品種です。同じ品種であっても作る地域でまた味が変わって面白いんですよ。次に赤であれば「メルロー」、白であれば「カベルネ・フラン」あたりが有名でしょうか。これらは「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「シャルドネ」とMIXされていることも多いですし、この4つをおさえていればそうそう「予想外のワインに当たった!」なんてことはないはずです。

品種がたくさんある、これは確かに事実ですが全部を覚えようとする必要はありません。むしろ覚えられません。プロのソムリエの方であっても、地ぶどうまで完璧に抑えているという方はいないのではないでしょうか…。だから難しく考えなくていいんです。フィーリングで選んだワインが美味しければ、その品種を覚えておく。これだけでも十分です。ワインの品種に関するライトな知識として、とりあえずは先に上げた4品種。これを覚えるだけでも一歩前進ですよ!